バンコク日本人学校に通っている家庭では、 日本への一時帰国に合わせて、 「せっかくなら日本の小学校へ少し通わせたい」 と考えることがあります。
しかし、 日本の学校へ普通に転校するのと、 一時的な「体験入学」はまったく別です。
手続きを間違えると、 バンコク日本人学校の在籍にも関係するため、 日本側へ連絡する前に仕組みを理解しておきましょう。
- 一時帰国中に日本の小中学校へ通うこと自体は可能
- ただし、日本側には「体験入学」として受け入れてもらう
- 日本の学校へ正式に編入すると、バンコク日本人学校は退学になる
- バンコク校ではClassroomの体験入学フォームから申告する
- 日本側の受付方法・期間・必要書類は自治体ごとに違う
- 1か月を超える場合は、バンコク日本人学校を退学して日本側へ編入する必要がある
- 体験入学=自動的にバンコク日本人学校で出席扱い、ではない
一時帰国中に日本の小学校へ通える?
はい。 バンコク日本人学校の公式FAQでも、 一時帰国中に日本国内の小中学校へ 体験入学する場合の手続きが案内されています。
ただし、 最初に日本側の学校へ 「体験入学として受け入れてもらえるか」 を確認する必要があります。
ここが最重要ポイントです。
バンコク日本人学校公式FAQでは、 日本国内の学校へ 正式に編入学した場合、 バンコク日本人学校を退学しなければならない と説明されています。
短期間だけ日本の学校生活を経験する目的なら、 日本側へ最初から 「海外在住で、一時帰国中の体験入学を希望している」 と伝えましょう。
手続きは大きく3段階
1.日本の自治体・学校へ問い合わせる
まず、 一時帰国中に滞在する住所を確認します。
多くの場合、 その住所の通学区域にある公立小中学校や 教育委員会へ相談することになります。
問い合わせるときは、 次の情報を伝えられるようにしておくとスムーズです。
- 子どもの氏名・生年月日
- 現在の学年
- 現在バンコク日本人学校に在籍していること
- 日本での滞在住所
- 希望する学校
- 希望する期間
- 一時帰国であり、タイへ戻る予定であること
2.「体験入学」として受け入れ可能か確認する
日本全国で統一された 「一時帰国者向け体験入学制度」があるわけではありません。
自治体によって、 名称も手続きも異なります。
たとえば、 「体験入学」「聴講」などとして受け入れる自治体がある一方、 一時帰国中でも正式な就学手続きを求める自治体もあります。
そのため、 祖父母宅の近くの学校なら当然通える、 というわけではありません。
3.バンコク日本人学校へ申告する
日本側から体験入学として 受け入れてもらえることを確認したら、 バンコク日本人学校側の手続きを行います。
現在、バンコク校では Classroomの体験入学フォーム から回答する方式です。
紙の「体験入学申出書」を提出する必要はありません。 最新の案内は担任・学校からの連絡を確認してください。
何日前までに申し込めばいい?
これは日本側の自治体によって異なります。
現在公開されている自治体の案内を見ると、 「1か月前まで」 「2か月前まで」 などと定めている例があります。
一方で、 学校へ直接相談する自治体もあります。
飛行機の日程が決まってから慌てないよう、 一時帰国の日程が見えた段階で早めに問い合わせる のがおすすめです。
3日や1週間だけでも通える?
これも自治体・学校次第です。
一時帰国者の体験入学について、 期間を「原則2週間以内」としている自治体もあれば、 1週間以上1か月以内としている自治体、 最長1か月としている自治体もあります。
逆に、 学校行事や学級の状況によって 短期間でも受け入れられないことがあります。
「3日なら短いから簡単に入れてもらえる」 とは限りません。 希望期間をそのまま伝えて確認してください。
1か月を超える場合は注意
バンコク日本人学校公式FAQでは、 日本側での就学期間が1か月を超える場合は、 バンコク日本人学校を退学し、 日本の学校へ編入する必要があるとされています。
長期の一時帰国を計画している家庭は、 単なる体験入学として扱える期間を超えないか、 先に確認しておきましょう。
体験入学した日は「出席扱い」になる?
ここは誤解しやすいところです。
日本の学校へ体験入学したからといって、 自動的にバンコク日本人学校で出席扱いになるわけではありません。
学校公式FAQでは、 本人または同居する兄弟姉妹の進学、 家族の傷病などの理由で 日本国内の小中学校へ体験入学した場合に限り、 出席扱いとしています。
出席扱いになるケースでは、 バンコク日本人学校から持参した 「出席状況に関する書類」を日本側の学校に記載してもらい、 帰タイ後に担任へ提出します。
一方、 サマースクールや短期留学による欠席は 出席扱いにはならないと明記されています。
「うちの場合は出席扱いになるのか」 「どの書類を日本へ持っていくのか」は、 一時帰国前に担任へ確認しておくのが確実です。
日本側で必要になるもの
必要書類や持ち物も、 自治体・学校によって違います。
一般的には、次のようなものを確認します。
- パスポートなど本人確認書類
- 一時帰国中の滞在先住所
- 在籍校が分かる資料
- 教科書
- 筆記用具・学用品
- 上履き
- 体育着または運動できる服
- 給食関係の申請
- 健康・アレルギーに関する情報
すべてが必要という意味ではありません。 受入校へ事前に確認してください。
教科書はバンコクから持っていく?
バンコク日本人学校は、 日本の学習指導要領に基づき、 日本の教科書を使用しています。
ただし、 日本国内では自治体によって採択している教科書が異なる場合があります。
現在使っている教科書を持参するか、 受入校で教材を貸してもらえるかを 事前に確認してください。
制服は必要?
小学校の場合、 制服のない公立校も多いため、 普段着で参加できるケースがあります。
一方、 中学校では制服が指定されている学校があります。
短期間の体験入学の場合、 似た服装や体操着などで代用できる場合もありますが、 学校ごとの判断になります。
体験入学のためだけに制服を購入する前に、 必ず受入校へ相談してください。
給食は食べられる?
給食を利用できるかも、 自治体・学校によって異なります。
給食費を日割りや月単位で支払う学校もあれば、 短期の体験入学では 弁当持参を求められる場合もあります。
食物アレルギーがある場合は、 申込みの最初の段階で必ず伝えてください。
先生やクラスへのお土産は必要?
Yahoo!知恵袋でも、 体験入学に関して繰り返し出てくる質問です。
しかし、 お土産は体験入学の条件ではありません。
公立学校では、 教職員が個人的な贈答品を受け取りにくい場合もあります。
「タイのお菓子をクラス全員へ配る」なども、 アレルギーや学校ルールがあります。 善意で準備する前に、 受入校へ確認する方が安全です。
また、個人的に知人の教員に聞きましたが、全くお土産は期待していないと言っていました。期待していないどころか、気にもしていない様子でした。
体験入学のメリット
- 日本の学校生活を実際に経験できる
- 日本の同学年の学習や生活リズムを知ることができる
- 将来の本帰国に対する不安を減らせる
- 日本の友達をつくる機会になる
- 子ども自身が日本と海外の学校の違いを体験できる
無理に体験入学させなくてもいい
一時帰国は、 子どもにとって休暇でもあります。
長時間のフライト、 時差、 祖父母や親戚との時間、 歯科・病院、 買い物など、 一時帰国中は予定が増えがちです。
日本の学校を経験する価値はありますが、 毎回必ず体験入学しなければならないわけではありません。
子どもの希望や体力、 本帰国までの期間も含めて判断しましょう。
一時帰国が決まったら確認する10項目
- 日本での滞在住所を決めた
- 通学区域の学校を確認した
- 教育委員会または学校へ相談した
- 「体験入学」として扱われることを確認した
- 受入期間を確認した
- バンコク日本人学校へ申告した
- 出席扱いになるか担任へ確認した
- 必要書類を確認した
- 制服・上履き・給食・教科書を確認した
- 帰タイ後に提出する書類を確認した
よくある質問
祖父母の家の近くの小学校へ通えますか?
可能な場合があります。 ただし、滞在先住所の指定校に限る自治体もあります。 教育委員会または希望校へ確認してください。
日本に住民票を戻す必要がありますか?
自治体によって扱いが異なります。 住民登録をすると「体験入学」ではなく 正式な就学として扱われる自治体もあるため、 先に教育委員会へ確認してください。
夏休みに体験入学できますか?
日本の学校が授業をしている期間でなければ通えません。 一時帰国の日程と日本側の終業式・始業式を確認してください。
日本の学校で体験入学すれば出席扱いになりますか?
必ずしもなりません。 バンコク日本人学校では、 出席扱いとなる理由を限定しています。 事前に担任へ確認してください。
1か月以上日本へ滞在する場合は?
バンコク日本人学校公式FAQでは、 受入校での就学期間が1か月を超える場合、 本校を退学して日本の学校へ編入するよう案内されています。
まとめ
- バンコク日本人学校在籍中でも、日本の小中学校へ体験入学できる
- まず日本側へ「体験入学」として受け入れ可能か確認する
- 正式編入するとバンコク日本人学校は退学になる
- バンコク校ではClassroomの体験入学フォームで申告する
- 日本側の手続き・期間・必要書類は自治体によって違う
- 1か月を超える場合は正式な退学・編入が必要
- 体験入学の日が出席扱いになるかは事前に確認する
一時帰国の日程を決める前に、学校の休業期間を確認できます。
一時帰国ではなく、本帰国する場合の手続きはこちらです。
学校生活全体を確認したい方はこちらです。
※本記事はバンコク日本人学校および日本国内の自治体が公開している情報をもとに整理した非公式記事です。 日本国内での体験入学・一時就学の制度、申込期限、期間、給食、必要書類等は自治体・学校によって異なります。 必ず滞在先の教育委員会・受入校とバンコク日本人学校へ最新情報をご確認ください。


